御殿場の助成金は外壁塗装だけでは対象外?併用できる工事と条件

目次
御殿場市で「外壁塗装に使える助成金」を探すと、多くのまとめサイトが制度名を並べています。ただ、そのほとんどは外壁塗装“単独”では対象になりません。塗り替えだけを予定している方は、まず「なぜ対象外になりやすいのか」を知っておくと、見積りと申請の順番を間違えずに済みます。この記事では御殿場市と国の公式情報をもとに、目的別の探し方を整理します。
先に結論
御殿場市の公式サイトを確認した範囲では、外壁塗装“単独”を対象にした市独自の補助制度は見つかりませんでした(2026年9月5日時点)。使える可能性があるのは、空き家の活用、耐震補強、結婚新生活支援など「別の目的」の制度に外壁工事が含まれる場合です。ただし申請のタイミングは制度ごとに違い、空き家等リノベーションと耐震の制度は着工前の申請が必須です。なお新婚世帯向けの制度は例外になりうるため、後半で個別に説明します。
御殿場市で使える制度と、外壁塗装との関係
まず全体像です。市の公式ページで内容を確認できた制度を、外壁工事との関係で並べました。金額と要件は2026年9月5日に各公式ページで確認したものです。
| 制度 | 主な対象 | 上限額 | 補助率 | 外壁塗装だけで使えるか |
|---|---|---|---|---|
| 空き家活用等支援事業費補助金 | 購入した空き家のリフォーム、建替えのための解体(対象は「本市への移住者(転入から1年未満)」または「マイホームを探している方」) | 50万円(中学生未満の子がいる移住者は80万円) | 工事費の1/3(移住者で子ありは1/2) | 対象工事に塗装が含まれるかは明示がなく、市への確認が必要 |
| 空き家等リノベーション事業費補助金 | 空き家バンク等に登録された空き家等の内装・外装の改修、除却、附帯設備 | 100万円(建物の一部利用は50万円) | 2/3 | 「外装の改修工事」の範囲に入るかは市への確認が必要 |
| 不良住宅除却補助事業 | 空き家の所有者等による除却工事(対象は住宅地区改良法第2条第4項に定める「不良住宅」=老朽化し倒壊の危険がある住宅。市職員の現地確認で判定) | 30万円 | 工事費の4/5 | 除却が目的。塗装は対象外 |
| 木造住宅耐震補強費補助 | 1981年5月31日以前の木造住宅で耐震評点1.0未満 | 115万円 | 補強工事費の8/10と115万円の少ない額 | 耐震補強が目的。外壁塗装のみは対象外 |
| 結婚新生活支援事業費補助金 | 新婚世帯の住居費・引越費用等(婚姻時に夫婦ともに39歳以下、前年の夫婦合算所得500万円未満) | 30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円) | ― | 住宅の機能維持・向上の修繕が対象。要件は世帯側にある |
| 国:みらいエコ住宅2026 | 断熱改修・省エネ設備 | 築年と工事内容で100/80/50/40万円 | 工事内容ごとの単価制 | 断熱材を使わない塗装のみは対象にならない |
この表で伝えたいのは金額よりも、いちばん右の列です。どの制度も「外壁塗装」という工事名で対象を決めていません。目的や住宅の状態で決まります。

なぜ「塗るだけ」では補助の対象になりにくいのか
ここが、多くのまとめサイトが書いていない部分です。制度が塗装を嫌っているわけではなく、補助額の計算方法に塗装が乗らないという構造的な理由があります。
国のみらいエコ住宅2026を例にすると分かりやすくなります。この事業で外壁の断熱改修が対象になる場合、補助額は使った断熱材の体積(㎥)に単価を掛けて計算されます。公式サイトに示されている単価は、断熱材の等級によってF等級が1㎥あたり44,000円、E等級が30,000円、D等級が15,000円、C~A-1等級が14,000円です。
さらに戸建住宅の外壁では、断熱材の最低使用量も決まっています。区分A-1/A-2/B/Cで9.7㎥、区分D/E/Fで5.3㎥です。断熱材そのものにも、熱伝導率0.052W/(m・K)以下のノンフロン製品という要件があります。
つまりこういうことです
補助額が「断熱材を何㎥使ったか」で決まる以上、断熱材を使わない塗り替えには、計算式に入れる数量が存在しません。金額がゼロなのではなく、そもそも計算の対象にならない、という仕組みです。
この構造が分かっていると、「外壁塗装と一緒に断熱工事もすれば補助が出る」という説明を聞いたときに、どこを確認すればよいかが見えてきます。確認すべきは塗装の内容ではなく、断熱材の種類・等級・使用量です。

制度は「工事の名前」ではなく「目的」で分かれています
御殿場市の制度を見ていくと、窓口も要件も「何のための工事か」で分かれていることが分かります。自宅の維持なのか、空き家の活用なのか、耐震性の確保なのか。ここを決めないまま制度名で検索すると、条件が合わない制度ばかりが出てきます。
購入した空き家の改修や、建替えのための除却が対象です。空き家等リノベーション事業費補助金では補助対象経費に「空き家等の内装及び外装の改修工事に係る費用」と記載があります。外壁工事を含める場合は、この「外装の改修工事」に該当するかを市に確認します。
1981年5月31日以前に建築された木造住宅で、耐震診断の結果が耐震評点1.0未満であることが条件です。2026年度の受付が始まっており、予算に達するまでの随時受付とされています。目的は耐震補強なので、外壁の塗り替え自体は対象になりません。
国のみらいエコ住宅2026では、外皮に面する開口部を有する1つの居室で、開口部の断熱改修と躯体の断熱改修を組み合わせることが要件とされています。窓の工事と一緒に検討する場合の選択肢です。
費用の全体像を先に知りたい場合は御殿場市の外壁塗装 費用相場を、制度の一覧は御殿場市の外壁塗装 助成金・補助金まとめをご覧ください。見積書の読み方は外壁塗装の見積書の見方で解説しています。当社の料金の考え方は料金案内にまとめています。
御殿場の外壁工事、補助制度の対象になりうる工事を切り分けてご説明します
現地調査・お見積りは無料です。補助の可否を断定せず、対象になりうる工事と対象外の工事を分けた見積書をご用意します。
- 見積り無料
- 出張無料
- 相談無料
- しつこい
営業なし
「外装の改修工事」に塗装が入るかは、市に直接聞くしかありません
ここは正直にお伝えします。御殿場市の空き家等リノベーション事業費補助金の補助対象経費には「内装及び外装の改修工事」とありますが、外壁塗装がこの「外装の改修工事」に含まれるかどうかは、公式ページに明示がありません。空き家活用等支援事業費補助金についても同様です。
この点は、私たち施工店が判断してよい範囲を越えています。実際に対象になるかは、工事の内容と住宅の状況を見て市が判断します。ご自身の工事について確認する場合は、建築住宅課(0550-82-4229)が窓口です。
お客様から「塗装は補助の対象になりますか」と聞かれたとき、私たちは「対象です」とは申し上げません。市に確認していただく前提で、対象になりうる工事とそうでない工事を分けた見積書をお出しするようにしています。
国の制度は、申請するのが「あなた」ではありません
これも見落とされやすい点です。住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトには、「本キャンペーンの各事業は、消費者等と契約する住宅事業者が交付申請等の手続きを行います。」と記載されています。つまり施主本人が申請する制度ではありません。
みらいエコ住宅2026では、登録済みの「みらいエコ住宅事業者」と工事請負契約を結んでいることが前提になります。ここから導かれる結論は一つです。
業者を選んだ時点で、使えるかどうかが決まります
依頼先が制度に登録していなければ、工事の内容が要件を満たしていても、その制度は使えません。補助を前提に検討するなら、見積りを取る段階で「この制度の登録事業者ですか」と確認してください。
また予算にも上限があり、公式サイトでは「予算上限(100%)に達し次第、交付申請(予約を含む)の受付を終了」とされています。着工期間は2025年11月28日から2026年12月31日まで、交付申請の予約期限は2026年11月16日、交付申請期限は2026年12月31日です。期限に余裕があるように見えても、予算の消化状況によって早く終わる可能性があります。
例外になりうるのは、新婚世帯の場合です
ここまで「外壁塗装単独では対象になりにくい」と書いてきましたが、例外になりうる制度が一つあります。御殿場市の結婚新生活支援事業費補助金です。
この制度の対象費用には、住居費や引越費用に加えて「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新などの費用」が含まれています。工事の種類ではなく世帯の状況で対象が決まる制度のため、要件を満たす新婚世帯であれば、外壁の修繕が対象になる可能性があります。ただし倉庫・車庫・門・フェンス・植栽工事や家電は除くとされています。
ただしこの制度の対象になるには、9つの要件をすべて満たす必要があります。主なものは次のとおりです。
年齢・婚姻時期
婚姻日において夫婦がともに39歳以下。令和8年1月1日以降に婚姻届を提出し受理された夫婦であること。
所得
前年の夫婦の所得を合算した金額が500万円未満であること(奨学金返済がある場合は控除できます)。
居住・定住
申請時に夫婦の双方が御殿場市で同居し、交付を受けた日から原則1年以上、市内に定住すること。
そのほか
夫婦ともに市区町村税の滞納がないこと、過去に本補助金(他自治体の同等制度を含む)の交付を受けていないこと、反社会的勢力でないこと。
見落としやすい要件があります
要件の一つに「市が指定する講座等の受講」があります。ライフデザイン支援講座、プレコンセプションケア講座、医療機関への相談、共家事・共育て講座のいずれか1つ以上とされています。知らないまま工事を契約すると、受給できないことがあります。該当しそうな場合は、工事の検討と並行して子育て支援課(0550-70-3036)へご確認ください。申請期限は令和9年3月10日で、交付決定通知書を受け取ってから請求書を提出する流れです。
上限は1世帯あたり30万円、夫婦ともに29歳以下の場合は60万円です。該当しそうな場合は、工事を契約する前に子育て支援課へご確認ください。外壁の修繕がこの「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕」に含まれるかは、工事内容によって判断されます。
終わった制度が「今も使える」ように紹介されていることがあります
御殿場市には以前、住宅リフォームを対象にした経済対策助成事業がありました。御殿場市商工会の告知では、この事業は令和6年12月18日をもって新規受付が全て終了し、その後の募集受付の予定はないとされています(工事完了報告のみ継続受付)。
ところが、外壁塗装の補助金をまとめた民間サイトの中には、この制度を今も使えるものとして掲載しているものがあります。終わった制度を前提に資金計画を立ててしまうと、契約後に予算が足りなくなります。
対策はシンプルです。まとめサイトで制度名を知るところまでは構いませんが、金額と期限は必ず市や省庁の公式ページで確認してください。この記事の末尾にも出典を載せています。

契約の順番を間違えると、使えたはずの制度が使えなくなります
補助制度でもっとも多い失敗が、順番です。御殿場市の空き家等リノベーション事業費補助金には「工事着手後の申請はできません」と明記されています。耐震関係の制度も「事業に着手する前に申請が必要です」とされ、交付決定の通知後に工事を始める流れです。
自宅の維持か、空き家の活用か、耐震か、省エネか。ここで見る制度が決まります。
制度名だけで判断せず、金額・期限・対象工事・申請者を確認します。年度が変わっている場合があります。
建築住宅課 0550-82-4229。塗装が対象工事に含まれるかは、ここで確認します。
対象になりうる工事と、対象外の可能性がある工事を混ぜないようにします。
着手後の申請ができない制度があります。急がされても、ここは順番を守ります。
この順番は、訪問販売の営業トークと正面からぶつかります。御殿場市は「屋根やリフォーム工事の 契約は即決しない!」というページで、「近所で工事をしているが、お宅の屋根が壊れている」と訪問して写真を見せ、高額な契約に至る事例を挙げて注意を呼びかけています。突然訪問した事業者に安易に点検させないこと、一人で判断せず誰かに相談することが呼びかけられており、工事完了後でもクーリング・オフができる場合があるとされています。相談窓口は御殿場市消費生活センター(0550-83-1629)です。
「今日契約すれば補助金に間に合う」という説明は、この順番と矛盾します。交付決定の前に契約させようとする話は、制度の側から見ると理屈が通りません。訪問販売への具体的な対応は御殿場に多い外壁塗装の訪問販売で解説しています。
市の他の補助金と併用できますか
空き家等リノベーション事業費補助金では、対象外となる要件として「当該改修工事等を行う上で、この制度以外の市の補助金の交付を受けている場合(併用不可)」と記載されています。つまり御殿場市の他の補助金と重ねて受けることはできません。同一物件での重複受給や、購入前の所有者およびその3親等以内の親族である場合も対象外とされています。組み合わせを考えている場合は、必ず事前に窓口でご確認ください。
まだ迷うなら:最初に見るべき制度はこれです
選択肢が多くて決められない場合は、次の順で1つに絞ってください。
購入した空き家を直すなら、まず空き家等リノベーション事業費補助金です。補助対象経費に外装の改修が含まれており、上限100万円・補助率2/3と条件も大きいためです。ただし着工後の申請はできないので、契約前に建築住宅課へ相談してください。
1981年5月31日以前に建てられた木造住宅にお住まいなら、耐震補強費補助を先に確認してください。外壁塗装は対象になりませんが、上限115万円と金額が大きく、耐震補強と外壁工事の時期を合わせる判断ができます。2026年度は予算に達するまでの随時受付です。
それ以外で、塗り替えだけを考えているなら、補助制度を探す時間を、業者選びと見積りの比較に使ったほうが結果的に費用を抑えられます。制度に該当しないまま探し続けても、着工が遅れて劣化が進むだけになりかねません。無料の現地診断では、今すぐ必要な工事と様子を見てよい箇所を分けてお伝えしています。
この記事の判断根拠:制度名・金額・補助率・期限・申請者の要件は、すべて御殿場市および国土交通省の公式ページで2026年9月5日に確認した内容です。経済対策助成事業の終了については、市の公式ページを確認できなかったため御殿場市商工会の告知に基づいて記載しています。「外装の改修工事」に外壁塗装が含まれるかどうかは公式に明示がないため、当社の見解は述べず「市への確認が必要」と記載しました。また、外壁塗装単独を工事種別として対象に定めた市の制度が見つからなかったことは、該当ページを確認できなかったという結果であり、断定ではありません。結婚新生活支援事業費補助金のように世帯要件で対象が決まる制度では住宅の修繕費が対象になり得るため、記事後半で別に扱っています。制度は年度で変わります。ご検討の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。
よくある質問
外壁塗装だけで御殿場市の補助金は使えますか?
工事の種類として外壁塗装単独を対象に定めた市独自の制度は、公式サイトを確認した範囲では見つかりませんでした(2026年9月5日時点)。ただし結婚新生活支援事業費補助金のように世帯の状況で対象が決まる制度では、住宅の修繕費が対象に含まれる場合があります。空き家の活用や耐震補強も含め、ご自身の状況に合う制度を個別に確認してください。
国の住宅省エネ2026キャンペーンは塗装に使えますか?
外壁については、断熱材を使う躯体の断熱改修が対象です。補助額が断熱材の使用量(㎥)で計算されるため、断熱材を伴わない塗り替えのみでは対象になりません。
補助金は工事の契約後でも申請できますか?
制度によります。御殿場市の空き家等リノベーション事業費補助金は「工事着手後の申請はできません」と明記されており、耐震関係の制度も着手前の申請が必要とされています。契約前に窓口へご確認ください。
申請は自分で行うのですか?
市の制度は原則ご本人が窓口で手続きします。一方、国の住宅省エネ2026キャンペーンは、消費者等と契約する住宅事業者が交付申請等の手続きを行うとされています。依頼先が制度に登録しているかが前提になります。
「今なら補助金が使える」と訪問営業に言われました。契約すべきですか?
その場での契約は避けてください。御殿場市も屋根やリフォーム工事の契約を即決しないよう注意を呼びかけています。判断に迷う場合は御殿場市消費生活センター(0550-83-1629)にご相談いただけます。
出典(すべて2026年9月5日確認):
御殿場市「空き家活用等支援事業費補助金」/
御殿場市「空き家等リノベーション事業費補助金」/
御殿場市「木造住宅耐震補強費補助」/
御殿場市「結婚新生活支援事業費補助金」/
御殿場市「屋根やリフォーム工事の契約は即決しない!」/
国土交通省「みらいエコ住宅2026事業・リフォームの対象工事」/
住宅省エネ2026キャンペーン/
御殿場市商工会「経済対策助成事業の新規受付終了について」
最終更新:2026年9月5日
